ニートの私が本気で育毛を決意した瞬間

数年前に当時勤めていた会社を辞めて以来、引きこもりニートの状態が続いています。

ニートはお気楽に生きているなんて思ったら大間違いですよ。

実家住まいのため親には煙たがられるし、将来への不安と絶望によるストレス、誰とも打ち解けて話せない孤独、国民年金や健康保険などのお金の問題も常に付きまといますし、殆ど地獄のような生活です。

なにかしたい、ちゃんと仕事をしなくちゃ。そう思っても一歩を踏み出す勇気が出てこないんです。

そうして益々自分の部屋から出ずらくなっていくんですね。

このような状態に陥ると、慢性的なストレスが原因なのか、頭髪がどんどん薄くなっていきます。生きる気力を失うと共に毛根も気力を無くしていくのでしょうね。そんなわけで僕も薄毛に気付きながら、見て見ぬ振りをしていました。

自分はまだ大丈夫。この生活から抜け出せればきっと毛根も気力を取り戻して髪はちゃんと生えてくるさ。

そのように考えていたのです。はっきり言って、職無しの引きこもりニートで、しかもハゲなんて救いようがないわけで。そんな自分を見て見ぬ振りしたくなる気持ちもわかりますよね。 しかし、現実を突き付けられる出来事がありました。

ある日。僕はいつものようにパソコンの画面に釘付けになっています。理由は平日の真昼間からオンラインゲームに熱中していたからです。

しかし真の絶望はこの瞬間に訪れました。

ゲームのロード中に数十秒のあいだ、画面が暗くなりました。その際にディスプレイに映り込んだ自分。その姿がすごくみすぼらしく見えたんです。

主に頭髪の後退が原因で老けて見えます。いえ、気のせいというレベルではなく、暗い画面の反射で見る自分は年齢不詳、たとえ60代と言われても納得してしまいそうなほど、貧相な見てくれをしていました。

相当ショックでしたね。キーボードに頭をうずめて泣いてしまう程です。

見て見ぬ振りも限界でした。はっきりと現実を突き付けられたのです。

自分の唯一の聖域であり心休まる空間であったパソコンに、そのような現実を知らされるなんて皮肉ですね。

僕はふいに中学の頃を思い出していました。仲の良かった友人とハゲてる教師の話題で盛り上がっていた時に「まつ毛が長いと男性ホルモンが強いから、将来ハゲるんだぜ」と言われたのを思い出したんです。

確かに僕は男の割にまつ毛が長いのが特徴で、クラスメイトの女子にも「まつ毛長いよね」なんて話し掛けられることもあり、ちょっと良い気になったこともありました。

調子に乗った罰とでも言うのでしょうか。 あんなほんの少しの優越感で今になってハゲなければならないのかと思うと、また泣けてきましたよ。

僕はたとえニートでもハゲだけは許せない性質でした。美意識の問題で、職無し金無しでも、ハゲだけは許せなかったのです。 この瞬間、育毛を決意したのでした。

しかし、いざ育毛を始めると言っても、お金がかかりますし、そんな余裕はありません。

僕が次にとった行動は職探しでした。このままハゲていったらそれこそ人生終了だ。

そんな思いから必死でいくつも面接を受けなんとかスーパーの正社員になることができました。

就職して早4ヶ月目になりましたが、毎日育毛剤をしたり規則正しい生活をしているというのもあって、抜け毛も減り髪の毛にハリと元気も出てきました。

自分で言うのもなんですが、まさかハゲたくないという気持ちでニートから抜け出すなんて思ってもみませんでした。

私が本気で育毛を決意した瞬間



あれは僕がまだ大学生の頃。

当時、僕は陸上部に所属していました。3年の夏、全国大会の予備予選を兼ねた地方大会が開催され、僕ら陸上部員らは遠征先のホテルに宿泊したのです。

割と新しくて清潔なホテル。二人一部屋という部屋割りで寝泊まりしました。

とある晩のこと。競技を終えてホテルに帰ってきた僕らは夕飯を済ませて自分たちの部屋に戻りました。

明日も早いのでシャワーを浴びてとっとと寝よう、そう思ってユニットバスに入ります。僕は20分ほどで上がり、同部屋の部員と交代しました。

そうしてベットの上でなんとなく横になっていると、バスルームの方から悲鳴が聞こえてきました。

何事かと思っていると、おもむろにバスルームの扉は開き、中から顔を覗かせた部員が微苦笑を浮かべながら一言「おまえ、抜け毛多過ぎ」。


僕は彼の言葉に唖然としました。抜け毛なんて単語に今まで遭遇したことがなかったからです。 どれどれ。試しに彼の指摘したバスルームの惨状を確認すると、確かに白い浴槽の中の至る所に僕のものと思われる、細く短い髪の毛が散乱していたのです。


あの有様は確かに悲鳴を上げたくなる状態でした。

かんべんしてくれよな、彼はそう言ってシャワーの蛇口を捻ります。

大会が終わり自宅に戻った僕はすぐさま自分の頭髪の状態を確認しました。

確かにおでこは多少広くなっている印象はありましたが、まだ目立つほどではない。しかし深刻だったのはつむじ付近です。

この部分はまさしく盲点。目の届かない場所。

僕は洗面台の鏡に手鏡を持ってきて合わせ鏡で後頭部を入念にチェックしました。

う、薄い……。こちらはおでこと違ってはっきり見てわかるくらい薄毛が進行していました。


通常の健康なつむじに比べて明らかに地肌の露出度が高くなっていたのです。

全体的に髪の毛が細くなっている印象も受けました。

これは完全に男性型脱毛症の初期症状だと気付かされたのです。

それからというもの、僕は周囲の視線とコンプレックスによる自信喪失に悩みました。誰かに後ろに立たれようものなら、薄毛を見られて笑われているんじゃないかという被害妄想に駆られるのです。

大学時代と言えば合コンなど日常的にあります。しかし薄毛を認識してからというもの、僕はそういったコンパの誘いもすべて断ったのです。


もしその場に行ってタイプの子がいたとしても、コンプレックスが原因でどうしても積極的になれず、アプローチしていく自信がないからです。

ハゲは人を卑屈にさせます。でみそんなヤツを誰も好きになりませんよね。

僕はもう一度自信を取り戻したくて、本気で育毛を決意ました。

とりあえずネットで情報を集め、自分なりに調べるところから始めました。

まず分かったのが、現在、男性の遺伝による薄毛つまり、男性型脱毛症一番効果的な治療はプロペシアという飲む育毛剤だということ。

それとミノキシジルという成分が含まれた塗布するタイプの育毛剤。この2つが特に効果の高い育毛対策ということでした。

その他にも育毛のサプリメントやシャンプーなどもありますが、金額などを気にせずに効果を求めるのならまずはAGA専門のクリニックなどで診察してるのが間違いがないようです。

私は、勇気を持ってとりあえずネットでも有名なAGA専門のクリニックへ行くことにしました。

そして、診察を受けとりあえずプロペシアだけを処方してもらいました。

副作用などの心配もあったので、先生に聞いてみると容量を守っていればまず副作用はないということ、そして、もし何かあっても飲むのをやめれば大丈夫だから安心しなさいという言葉をもらい安心しました。

それからプロペシア飲み始めて半年ほど経ちましが、さすが医療用医薬品だけあってつむじ付近の薄くなった部分は大分髪の毛が復活しました。

お金は毎月8000円近くかかりますが、ハゲるよりはマシだと考え続けています。

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